小周天3




 さて、話の流れが少々脱線しましたが、元に戻しましょう。

ここまでで私は気を背骨に沿って、泥丸まであげました。そこまで行くと、本には 「頭で気をひんやりとした質に変える」、と書いてあります。私も簡単にそうなるのか と思っておりましたが、実際、上げてみてもそう簡単には気の様子は変わりません。 これは意識をいくら集中しても気の様子は変わりそうも無いのです。

そこで、また改めて本をよく読みますが、しかし、この事については私にとって ピンとくるような事は書かれていませんでした。おかしいな、どうしようかなと 思いながらも最初に泥丸まで気を上げた日の修行はそこで打ち切ります。

 そして何日かはそこで行き詰まってしまったわけですが、ある日突然、自分の 「意識のかけ方」を変えてみたらどうかなと気づきます。今から考えても、この考えは 本当に不思議な、ふっと沸いて出た様な考えでした。そして、実は、この後も行を 進めていくとこの様な現象は度々起こっているのです。ここでちょっと話は変わりますが、 今までこういった神秘行の修行をしてきて私も、他の人に行の進め方についてもいろいろ 聞くことがありましたが、結構多くの人がこの様な「ヒラメキ」を経験している事を聞きます。 この辺りの経験の研究をしてみるのも行に役立つかもしれませんね。

閑話休題。「意識のかけ方」を変えるとは具体的にいって、今までは泥丸一点に集中して いたのを、今度は多少リラックスして顔の力も緩め、多少気を抜いた形で、泥丸に意識を 集中して、気がひんやりするようにイメージしていったのです。これが結構効果がありました。 5分もせずに気の質が変わっていくのが、ありありと感じられたのです。そして、その気の 感じはこれがなかなか気持ちがいいものでして、この涼しい気で泥丸に集中すると、とても 頭がすっきりするものでした。


次を読む
戻る