集中法1



 人間は基本的に日常、様々な事に意識をとらわれて生活しています。
特に現代社会ではTVやラジオなどの情報機器がとても普及した事もあり、とても
忙しい生活となっていて、あまり長い間、一つの事に集中するという事には、現代人は
馴れていないのが実状です。しかし、人間の能力には、何か一つの事にある時間集中
したときに大きな力を発揮するものもあります。

 それは、人間の能力を伸ばすための修行である神秘行においても同様で、その集中の
力を発揮するための練習法もとても重要なものです。



準備


 一人で、ゆっくりと出来る部屋を用意してください。集中法の練習のときは
特に邪魔が入らないように気をつける事。電話や携帯、突然の来訪客等には、
各自の環境によって対応法を考えるべきでしょう。あと、CDやラジオ、テレビ
などは一切消しておいて、集中出来る環境を作ってください。

 次に、目覚し時計かアラームなどの一定の時間を測り、知らせてくれる器具を
用意してください。これについては、いきなり大きい音が鳴るものよりも、段階的
に音が大きくなるものを用意した方が練習には良いでしょう。
 集中法を練習して行くと、集中の度合いがとても深まります。その様な時は
意識と身体が一体化して動く経験をしたりもしますが、その様な時に、いきなり
大きな音を聞くと、意識にとても悪い影響を及ぼし、そこから身体に甚大な
ダメージを受けてしまう事さえもあるのです。もっと上の段階の修行になると、
この様なショックにも動じない意識を作る為の修行もしていきますが、
現段階の修行では意識への強いショックはよく気をつけるようにしてください。

 あと、他に環境で注意する事としては、基本的に呼吸法の時と一緒です。
部屋を少し暖かくして、空気を奇麗にしておくこと。また、集中法を行なうときは、
風邪や病気、怪我をしているときは避けてください。

 練習を始めるときはその直前に導引及びリラックス法を一通りやって
おいて、身体の歪みや不快感とかを取っておいて下さい。集中法を行ない出すと、
これらの感覚が増大化し、とても邪魔になってくるので、先に極力少なくして
おいた方が練習に良い影響をもたらします。



一点集中


1 何か、ある程度の時間変化しない、集中しておける対象を用意します。
  (例えば、鉛筆の先とか、指の先、家の壁の一点とか等。時間と
   共に動いたり、変化するものは避けます)

2 アラームか目覚し時計をセットします。この練習を始める最初は1分
  くらい、次から2分、3分という様に時間を増やしていって、最終的
  には10分くらいまで増やすようにします。

3 アラームをセットしたら、それが鳴るまで、ただじっと選んだ対象に
  集中します。その際、心のおしゃべりとか、他の事を考えたりとかは
  一切しない。ただ、じっと対象物を見つめます。

4 アラームが鳴ったら、そこできっぱりと集中をやめます。
  集中法を行なうと、肩や首が凝ったりして、その辺の気血の流れが
  悪くなっている事がよくあるので、顔を軽く擦ったり、首や肩に
  軽いマッサージを行ないます。


・補足事項・


 この練習を始めると、最初のうちは皮膚の痒みとかにとても悩まされると
思います。それらは、出来るだけ我慢するべきですが、もしあまりにも痒みが
激しい時は、掻いてしまっても構いません。ただし、極力動作を少なくして、
すぐに対象への集中に復帰してください。ただ、この様な痒みというのは、
一辺掻いて治まっても、またすぐに他のところが痒くなる事がとても多いです。
ですので、なるべく無視出来るように最初から気をつけて練習していくように
して下さい。



単一物思考


1 何か、ある程度の時間、その物について考え続ける事の出来る
  対象を用意します。(例えばコップとか、手のひら、本の表紙等)。
  その際、自分にとって悪いイメージや思い出のあるものは避けます。

2 アラームをセットします。時間は一点集中法の時と同じように、
  最初は1分、次に2分・3分と時間を伸ばしていって、10分を
  一つの限度とします。

3 アラームをセットしたら、対象について考えを巡らします。この際、対象から
  思考が離れてしまわないように気をつけます。例えばコップだったら、
 「コップ。コップは水を入れるもの。このコップには水がどのくらい
  入るのだろう?。コップという名前はいつ頃出来たのだろう。
  いや、そもそもコップはいつ頃出来たのだろう?。」
  というように、延々とその対象について思考していきます。

4 これもアラームがなったら、そこできっぱり集中をやめます。
  その後、軽いマッサージを行い、他の事に意識を切り替え、
  後々まで思考を引きずらないように気をつけます。


・補足事項・


 この練習は、特に思考が対象から脱線しやすので、そこのところは
気をつけて下さい。あと、一点集中法に比べると、身体の痒みはかなり
少ないものですが、やっぱり体からの信号によって思考が乱れやすい
ので、気をつけて行なうようにしてください。



光点発生


1 リラックス法を特に入念に行い、体の緊張を取っておきます。

2 両眼を瞑り、ただ、ぼんやりとまぶたのある一点に意識をかけ続けます。

3 リラックス法及び集中法がある程度出来ていれば、自分の集中している
  一点に、自然に鋭い点状の光が発生するはずです。
  人によってはある程度、光点が出る事を意識しないと出ないかも
  しれませんが、それでも過度に意識に緊張を強いることは避けてください。

4 光点が楽に発生するようになったら、今度はある程度自分の意志で、
  この光点が発生する時間を調節出来るように練習します。ただし、その際も、
  必ず過度な緊張や意識は避けるようにしてください。


・補足事項・


 この光点はヨガなどでは「意識の光」あるいはチャクラに関係する光、
仙道では「丹光」といわれ、どちらも修行の要の一つとなってくる大切なものです。
 この光点は自分で発生させようと思ってもなかなか発生出来ない、その意味
では結構難しい修行ですが、意識の修行がある程度進むと、自然と自分の思った
ように制御できてきます。少し練習して出来なかったからといって、あきらめずに
気長に練習してください。また、この修行は上にも書きましたが、リラックス法
が特に大切です。意識や身体にあまり過度な緊張を抱いても、この意識の光は
制御できないので、ゆったりと構えて練習を行なうようにしましょう。

 この光点自体はある程度、瞑想の修行をした人ならば、自分の視野のどこかに
勝手に現われてくるのを体験した事があると思います。特に、それは気の緩んだ時に
現われやすく、仕事を一段落してトイレに行って単一色の壁を見たときとか、夜、
家に帰って風呂へ入ってほっとした時など、この光点は勝手に現われてきます。
ですが、いざ自分でそれを制御して発生させようとすると、なかなか出来ない事が
多いものです。これは、この光点の発生のメカニズムが自分の顕在意識の制御下に
あるものでは無く、無意識の方に属するためであり、その為、ヨガなどの意識の修行を
行なって、自分の無意識をある程度自覚&制御出来るようになってくると、この光点も
制御出来るようになってくるのです。自分の意識の制御がどのくらい出来たか、一つの
目安としても、良いでしょう。

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