西欧神秘伝統用語解説

 ここでは、西欧神秘伝統及び魔術に関係した様々な用語を簡単に紹介して行く。基本的に50音順に 並べてる。



アーメン
(Amen)


 「かくあれかし」を意味する言葉。そうなるように、と強く意志する行為である。



アビス
(abyss)


 生命の樹のビナーとケセドの間に横たわる深淵。これを越えた者は人間では無くなり、別のものに進化するという。


アミュレット
(Amulet)


 持ち主を霊的に防御する、いわばお守り。アミュレットは受動的なお守りを指すのに対し、タリスマンは能動的なお守りを指す。電気的に言うなら、アミュレットは電気を遮る絶縁体、タリスマンは電気を供給する電池あるいは電源である。基本的に魔術では能動的に力を用いるタリスマンを用いる方が多い。


位階
(Grade)


 魔術結社での身分や力を示すもの。学校の学年を思えば解りやすいだろう。GDでは位階は10に別れていたが、D・フォーチュンの興したILや魔女術の団体ではもっと位階を少なくしている。


アイシス(イシス)
(Isis)


 エジプトの女神。魔術ではとても重要な女神として扱われる。


ISIS
(Institute for study of Initiation and Symbolism)


 大沼氏により始められた団体。その研究対象は基本的に密儀系である。


エコエコアザラク

 よく知られた呪文の一つ。語源的には古代バスク語の「11月に馬を殺し、あなたに送ろう」というものが訛って伝わったものでは無いかといわれる。現在、一般的にはこの言葉をタイトルにした漫画で有名だろう。


エーテル
(ether)


 この世界の物質を構成する前段階の目にみえない、霊的な流動体を指す。


エノク語
(Enochian Language)


 ジョン・ディーがケリーを通じ、天使から教えられた言語。ディーの死と共に世間から忘れられていたが、GDによってより洗練されたシステムとなって蘇る。後に言語学者によって一定の文法を有する事が証明され、遥か古代に実際に使われていた言語では無いかともいわれている。


オガム文字


 ドルイド達が使っていた、直線上に線を引く筆記法。


O∴H∴

 日本に黄金の夜明け系魔術を普及させるため創設された結社。その団員には朝松氏、江口氏、亀井氏などが名を連ねた。一時期はムーやトワイライトゾーン等の各種雑誌にこの団員達の記事が載っているのがよく見られた。


O∵S∵W∵

 一時期トワイライトゾーンにて闇系の魔術を専門に紹介していた結社。その正体を知りたい人は朝松氏の小説をよく読む事。


O.T.O. 東方聖堂騎士団
(Ordo Templi Orientis)


 伝説では美王フィリップの迫害を逃れた聖堂騎士団の流れを受け継ぐと言われる結社。実質的な表立った活動はドイツのカール・ケルナーによって開始された。その後2代目首領テオドール・ロイスはアレイスター・クロウリーを後継者として指名。O.T.O.はテレマの法に基づいた魔術結社となった。


外陣
(Outer Order)


 GDの位階で言う、4=7以下のグループを一般的に示す。魔術師としてはまだ一人前とは見做されない。


喚起
(Evocation)


 自らよりも霊的に劣った存在を呼び出すときに使われる術式を指す事が多い。この時、呼び出された存在と術者は切り離されていて、魔術剣などの武器により命令を下す事が多いので「剣の業」という別名もある。


逆宇宙シリーズ

 朝松氏の代表的な小説シリーズの一つ。西洋魔術や日本の魔教、道教を題材にしている。ハンターズとレイザースの2部から成り、ソノラマ文庫から出版されている。


吸血鬼

 人の血を吸い生き長らえる怪物。魔術的には霊的吸血鬼の方が有名。これは、病気がちだったり精神的に落ち込んでいる人物が近くの人から生命力を無意識に吸い取るものである。


クリフォト


 生命の樹の陰にあたる邪悪の樹の天球の事。語源的にはヘブライ語の”抜け殻”を示す。


グリモワール
(Grimoir)


 主に近代以前に出現した魔術の本を指す。「ソロモンの大きな鍵」や、「赤竜」、「グラン・グリモア」、「ホノリウスの書」などが有名である。


クリスマス


 キリスト教ではイエス・キリストの生まれた日として祭るが、実際は古代異教の太陽復活祭の名残。


黒魔術
(Black Magic)


 一般的にその色の感じから悪い事に使われる魔術を指す。


ケイオス
(Chaos)


 ”混沌”を指す言葉。最近では混沌魔術の事を示す事もある。


五芒星 ペンタグラム
(Pentagram)


 ☆=星じるしの事。魔術では、四大精霊を呼び出したり戻したりする時によく用いられる。角が上に来たときは精神優位を、角が下に来たときは物質優位を示す。


サイコメトリ


 物質や場所などに染み付いた人の霊的情報を霊的手段を持って読み取る技法。完全に情報が分かるようになるまでには相当な訓練が必要。


サバト
(Sabbath)


 もともとはヘブライ語で安息日を指す言葉だったが、後に魔女の夜宴も指すようになった。


シジル
(Sigil)


 正確な定義は”霊的な特定の思想を図形的に表すもの”とされる。天使等の名をある一定の法則に基づいて数字化し、それを魔法陣などの上に照らして線形化して出来上がる図形が基本的にシジルという。他に、この方法によらずに昔から伝えられてきた悪魔や精霊などのシジルもある。


浄化
(Purification)


 部屋や魔術道具等にそれまでに染み付いた雑多な力を追い払い、霊的に奇麗にする事を指す。


召喚
(Invocation)


 一般的には霊的存在を呼び出す方法をいう。喚起と対比されるときは、召喚は自らよりも霊的に進化した存在を呼び出す事を言う。この場合、術者は呼び出した存在を自らと一体化させる方法を取ることが多く、その方法を特別に「杯の業」と呼ぶ。


白魔術
(White Magic)


 一般にその色の感じから善い事に使われる魔術を指す。


シール
(Seal)


 魔術では精霊や悪魔などを縛る力のある図形を指す。


人工精霊

 魔術師の強力な術によって作られた、人工の精霊。魔術師の意のままに操る霊的な自動ロボットみたいなものとも言える。


スクライング

 対象を注視する事によって意識を変え、占いや霊視等に用いる技法。


聖守護天使
(Holy Guardian Angel)


 人間の高次意識や、精神の中の神性を秘めた存在を示す。魔術の重要な目的の一つにこの聖守護天使とコンタクトを取ることが挙げられる。


聖別
(Consecration)


 魔術用具等に自分が目的を果たすため役に立つある種の力を込める事を言う。基本的には浄化によって、それまでの雑多な力を追い払った後に行なう。


生命の樹


 カバラ教義の中核をなす神秘図形。10のセフィラと呼ばれる球形とそれらを繋ぐ22の小径と呼ばれるものから成り立っている。


星幽体投射
(Astral Projection)


 星幽体というもう一つの体を作って、それに意識を乗せ、一般にいう幽体離脱を行なうもの。


退去
(Banishing)


 霊的存在などを、元のいた場所へ戻す事。


達人
(Adept)


 GD位階でいえば、5=6以上の段階に達したものを一般に示す。また、魔術師として一人前の者も指す。


タリスマン
(Talisman)


 魔術師が力を引き出すために用いる物体。通常、七惑星等のものが用いられる。用いる前には、魔術師によってまず力が封じ込められる。


タロット・カード


 占いに用いるカード。22枚の大アルカナと56枚の小アルカナと呼ばれるものから構成されている。小アルカナは現在のトランプの前身となったといわれている。


タントラ


 インドのヨガの一派。一般的には性的な密儀を指すが、実際はマントラ、ヤントラと共に意識を変化させるための3大方法の一つである。


チャント


 単純な言葉をあるリズムに沿って繰り返し唱える呪文。


追儺
(Banishing)


 五芒星儀式等を用いて、魔術儀式を行なう場から雑多な低級霊や悪しき波動を祓う事を示す。


使い魔


 魔術師や魔女が使う、霊的な下僕を指す。現在では人工精霊を原理として使う事が多い。目にみえない霊的なものの事もあれば、その霊を猫や犬等に憑依させて使う事もある。


テレマ(セレマ)


 ”意志”を意味するギリシア語。クロウリーがよくこの言葉を使って魔術界で有名になった。


天使


 一般には神からの使いとされる存在。カバラではそれを大天使と天使団という2つの階級に分ける。


テンプル
(Temple)


 魔術結社の支部、あるいは儀式場の事。


ドルイド教


 紀元前700年から1200年頃にヨーロッパに広まったケルト人の宗教。ドルイドとは「樫の木の賢者」を意味するといわれている。


トワイライトゾーン

 以前、発行されていたオカルト系の月刊雑誌。現在は休刊中。O∴H∴もよくこの雑誌に魔術系の記事を書いていた。


内陣
(Inner Oreder)


 GDの位階で言う、5=6以上の魔術師グループを示す。魔術師として一人前と見られ、また、このグループに属す魔術師は達人とも称される。


七惑星

 太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星の、通常、肉眼で見える惑星をいう。天文学的には太陽・月は惑星ではないが、魔術的には惑星の範疇に含まれる。


バフォメット

 イスラム教の教祖マホメットが歪められた言葉。キリスト教ではこの言葉は悪魔を指す事が多いが、それは敵対する宗教を汚すため用いられたものだと思われる。


秘密の首領
(Secret Chief)


 人間を導く存在を言う。基本的に霊的な存在である事が多い。


ペイガン
(Pagan)


 キリスト教以前の宗教を崇拝する者達の総称。魔女術はその代表的な流派。キリスト教によって一時、その活動は弾圧されていたが、科学が発展しキリスト教の支配が解けるに従って、復興。現在では活発な活動が行なわれている。


ポータル


 達人になるための予備的な位階。


魔術戦士


 朝松氏の代表的な小説シリーズの一つ。西洋魔術を主な題材として取り入れ、秋端氏をモデルとした主人公が活躍、様々な魔術戦を繰り広げる。以前は大陸書房から出版されていたが、その出版社が潰れたため、現在は違う出版社から再版されている。


魔法円
(Magic Circle)


 魔術師が儀式を行なうときに入っておく円の事。悪魔などを呼び出すときは、この円から外に出ると、その魔術師は悪魔に襲われてしまうといわれる。


魔方陣
(Magic Square)


 数学的に縦横ナナメに数を足しても、どれも同じ数字になるものをいう。魔術的には七惑星のシジルを作るのに用いられ、七惑星それぞれに対応した魔方陣がある。


魔法名
(Magical Motto)


 魔術を志した人が新たに魔術世界で使うためにつける名前。基本的にはラテン語で作られる事が多い。


ムー

 学研の発行している月刊のオカルト系総合雑誌。O∴H∴が活躍している時はよく魔術系の記事が載っていたが、最近はあまり魔術系の記事は載ってない。


夢魔

 性的な夢を見せ、人間の生命力を奪い取るといわれている悪魔。男の姿をしているものをインキュバス、女の姿をしているものをサキュバスという。


四大元素
(Element)


 魔術的な世界観において、この世を構成する源の、地・風・水・火の4つの存在をを示す。


四大精霊

 四大元素に対応する精霊。地はグノーム、風はシルフ、水はウンディーネ、火はサラマンダーが対応する。


四大武器
(Elemental Weapons)


 四大元素に対応する魔術的な武器を示す。基本的に火=棒、水=杯、風=短剣、地=万能章(円盤)が使われるが、流派によっては火=短剣、風=棒のところもある。


リリス


 伝説ではアダムの最初の妻になっている。様々な悪霊を生んだ、悪霊の母ともいえる。


六芒星(ヘキサグラム)
(Hexagram)


 上向きの三角と下向きの三角の組み合わさったもの。魔術では、惑星の霊の召喚などに用いられる事が多い。




 普通、メーソン団員によってヒラムを殺害した三人の職人/人間の精神の三つの神秘的機能を指すのに用いられる。そこからメーソンの伝統を継ぐ魔術結社でも用いられるようになった。




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